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横浜 マンションを比較してみよう

かつての「貧しい中国」からは想像できないが、上海などではいまや東京よりもよい車が走っている。
ドイツ車をはじめ世界中のあらゆる車が町を走る。 といっても、日本車はあまり多くはない。
高級車では、BMWの「X5」という車が何台も走っていた。 日本では八○○から九○○万円くらいする四駆の車だ。
さすがに、フェラーリは見かけなかったが、フェラーリのショールームがあり、そこには「430」という車が展示してあった。 日本では二五○○から二八○○万円くらいする車で、買うには二年くらい予約待ちしなければならないほどの人気車だ。

しかも、日本では二○○○万円台のこの車も、中国では賛沢品に対する課税が重いため約三倍の七五○○万円くらいはしてしまう。 そのような超高級車が展示してある、つまり、買う人が相当いるということだ。
これには非常に驚かされた。 また、上海ではすでにリニアモーターカーが運行されている。
証券会社の店内は「一般客用」「中金持ち用」「大金持ち用」と大きく三つに分かれている。 一般客向けのフロアの上の階には中金持ち用のフロアがあり、さらにその上は大金持ち用のフロアという具合である。
投資資金が数億円以上という「大金持ち」には個室が与えられ、室内にはパソコンが四台くらいある。 常連客は毎日のように顔を合わせるわけで、皆、友達同士といった雰囲気である。
昼食は証券会社が用意してくれた弁当だ。 それを食べながら、株談義に執心している。
ハイテク車両であるが、運賃は決して高くない。 空港から上海市内まで普通席であれば五○元(約八○○円)ほどである。
タクシー代よりも安い。 滞在中、私は証券会社を訪ねた。
証券会社といっても店内の雰囲気は日本とは大きく違う。 非常に薄暗く、映画館を思わせるほどであった。
これにはわけがある。 店内にはオフィスさながらにパソコンを備えたいくつものブースがあり、客はパソコン画面に向かい株価チャートを見たり、銘柄のコード番号を入力して注文を出したりしている。

皆、目は血走り命がけといった顔つきで株に花を咲かせる。 株価があまり動かないようなときには、なんと店内でトランプゲームに興じる者までいるのだ。
まさに「欲望渦巻く鉄火場」といった状態である。 多くの客はこのような「株漬け状態」で、朝から晩までずっと店内に入り浸っている。
この状況を反映するように、中国株は異常なほどに過熱している。 実はそれ以前の中国株は大きく低迷していた。
上海総合指数は二○○一年六月に二二四二・四二三という高値を付けた後、二○○五年七月に一○二・四九九まで下落した。 約四年で半値になるという低迷だ。
ところが、それを大底に急上昇し、二○○七年八月には五○○○を突破した。 今度は逆に約二年で五倍以上に上昇したわけである。
日本のバブル期はどうだったかというと、日経平均株価は一九八九年末に四万円弱まで上昇している。 その約四分の一の一万円を超えたのが一九八四年一月である。
つまり、株価が四倍まで上昇するのに六年くらいかかっているわけだ。 ということは、現在の中国株はバブル期の日本株の三倍を超える超高速で、さらに驚いたのは、上海市内の中心部には日本よりも立派なマンションがいくつも建っていることだ。

三○階建てや四○階建ての高層マンションが七?八棟建っていて、それらの中央には公園が設けられ、さらにその公園の中心部には中国の皇帝が造ったといわれても納得してしまうほどすばらしい庭園がある。 敷地に入るための門が四つほどあり、それぞれの門では警備員が目を光らせる。
敷地内では、お手伝いさんや住人の令嬢などがペットを散歩させている姿も多く見られる。 改革解放前の中国はもちろん、五年前の上海でも考えられない状態だ。
しかも、当の中国人に聞いてみると、全員が全員、株価が下がるなどと思っていない。 株は必ず上がるものだと誰もが信じているのだ。
全員が熱病にうなされているような状態で、このような中では、とうていまともな判断はできない状況である。 中国の株価の上昇ぶりは異常を通り越しているといえよう。
上海の中心部では高層マンションが林立し、近くには公園が広がっている。 私は二○○七年夏に、香港およびシンガポールを視察した。
私は海外を視察する場合、必ず現地のガイドとコミュニケーションをとるようにしている。 多少チップをはずんででも現地の生の情報を得るのである。
そのような情報は新聞などのメディアからは得られない貴重なものである。 香港で世話になったガイドの女性は日本語も堪能で頭もよさそうだった。

話をしてみると、やはり彼女も株をやっているという。 彼女だけではない。
好調な経済の熱気や活気をよそに、上海の空はどこか暗い。 晴れている日でも、なぜかどんよりと曇っているのだ。
三キロくらい先の建物の眺めはまるで水墨画のようである。 もちろんこれは、上海市内を走る車の排気ガスおよび周辺の工場などからの大気汚染の影響である。
逆にいえば、中国の経済はそのくらい好調だということであろうが、それが健全な経済成長によるものとはいえ彼女の友人もみな株をやっているそうだ。 二○○七年二月末には世界の株が下落し、多少痛い目にあっているのだろうが、その後の回復が早かったこともあり、「まだまだ上がる」と総じて強気である。
二○○三年に一万程度であった香港ハンセン指数は二○○七年一○月には三万を突破した。 特に二○○七年夏以降の上昇はすさまじい。
「サブプライムショック」により一時二万を割り込んだ後、反発し、三ヵ月足らずで五○%も上昇している。 香港島の高級住宅街にあるマンションは準高級レベルでも一四○uで二億円はするといわれる。
東京よりもはるかに高い水準だ。 さらに一戸建てでは五○億円もする高級物件さえもある。
東京でも五○億円の一戸建てなどそうそうあるものではない。 たとえば東京・成城学園の地価は坪あたり三○○〜三五○万円くらいだ。
仮に三五○万円として、たとえば七四坪で計算すると、二億五九○○万円となる。 この土地に一億円の上等な家を建てると、合計で三億五○○○〜六○○○万円。

このレベルの家でも一般的には「高級住宅地に建空家邸」といわれるはずだ。 香港のバブルも加熱している。
礼賓府の背後には、超高級マンションがそびえ立っている。 シンガポールは東京二二一区とほぼ同じ面積にすぎない小国ながら、アジアに仮に倍の広さの「超豪邸」でも七〜八億円がいいところだろう。
五○億円の一戸建てなど日本では考えられないのである。 香港を案内してくれた中国人ガイドが面白い話を聞かせてくれた。
彼女の友人の父親がとてつもないお金持ちで、娘にせがまれ店を買ってあげることになった。 香港の中心部にあるビルの一階である。
購入してからまだ一週間しか経っていない頃、別の不動産業者がその店舗物件を二倍の値段で売って欲しいといってきたのだ。 なまじその店で商売するより売ったほうがはるか儲かる。
利に聡い中国人の父親は、すぐに業者の言い値で売ってしまった。 香港のバブルがいかに異常なのか、よくわかるエピソードだ。
中国から莫大な資金が流入し、アジアの金融センターとしても伸びている香港はいまや「バブルの巣窟」と化している。 おける金融センター、世界都市の地位を確立した。

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